宮前まちづくり協議会とは
Purpose of urban development
いつまでも住み続けたい街になるために
宮前地区には、美しい自然と山里の豊かな暮らしがもたらした歴史や地域文化があります。
豊かな自然は、わたしたちの暮らしを支え、心を和ませるなど無限の恵みを与えてくれています。
自然と歴史、地域文化の良さを、次の世代へと引き継いでいくことは、今を生きる私たちの大切な役目です。
宮前地区の特徴
01.地理について
約90%が森林に囲まれ、大半が香肌峡県立自然公園に指定される、非常に自然が豊かな街です。
宮前地区は、松阪市の西部旧飯高町の東の玄関口に位置し、周囲に1,000m級の山々が連なり、奈良県境の高見山を源流とする櫛田川とその支流に沿って集落が点在する街です。標高は約145m(飯高地域振興局)、面積は27.82k㎡で約90%が山林となります。
02.観光について
道の駅「飯高駅」を中心に、珍布峠ウォーキングコースが整備され、休日は多くの人で賑わいます
当地区は、天然温泉のある道の駅「飯高駅」を中心に、和歌山街道(珍布峠)ウォーキングコースが整備され、休日は多くの人で賑わいます。コース周辺には、県文化財に指定された大楠がある水屋神社、200年余の歴史ある大神楽が残る花岡神社、映画界の巨匠、小津安二郎資料室等があり、歴史と文化を感じることができます。また、伊勢三山のひとつである局ケ岳は初級者向けの登山コースとして人気があります。つつじの名所として有名な荒滝不動尊の入口にある宿泊施設「つつじの里荒滝」は、魚釣り、魚つかみ、キャンプ等が楽しめます。
03.歴史について
和歌山街道の宿駅として交通の要衝であり、本陣や伝馬所が置かれ、高札場もあったと記録に残っています
赤桶の水屋神社に近接する宮ノ東遺跡からは、縄文時代後期の土器等が多数出土していることから、すでにこの頃、竪穴住居の並ぶ集落が営まれていたと考えられています。時代は下って、南北朝時代に入ると、伊勢と大和の国分け伝説が残るように、水屋神社には春日大社の影響が残っていました。鎌倉時代に入ると当地域は、北畠具教が織田信長に暗殺されるまで、伊勢の国司・北畠氏によって治められていました。北畠氏は美杉の多気の館を本拠としていたため、庄司峠から尾放峠を経て大台の三瀬の館へ人馬の往来がありました。今も、野々口の山腹に北畠具教の首塚が祀られています。
地域の目指すべき5つの目標
01.
自立したまちづくり協議会の確立
地域振興局が縮小されていく現状の中で、住民協議会の役割と責任がますます大きくなると考えられます。宮前まちづくり協議会は、自立したまちづくり協議会を目指し、独自でまちづくり会館を運営管理するとともに、隣接する松阪市飯高老人福祉センターの指定管理受託を検討していきます。また、各区・各自治会との役割分担を明確にしながら協働による地域経営が出来るよう、組織の仕組みを再構築していきます。今後は、若者や女性の住民協議会への参加率をさらに高め、組織の強化を図るとともに、まちづくり活動資金を確保するために努力します。
02.
活気あふれる元気なまちづくり
私たちの住む地区を、活気あふれる元気なまちにするために、地域資源である美しい自然環境や歴史文化を活用して観光振興策や特産品の販路拡大を図っていく必要があります。そのために、和歌山街道(珍布峠)ウォーキングコース等の拡充を進めるとともに、道の駅「飯高駅」を拠点とした地域内外への情報発信やイベント等の事業に取り組みます。また、宿泊施設「つつじの里荒滝」などの観光資源を活用した雇用の場が確保できるよう、地域の事業者等と連携を図っていきます。
さらに、市の移住定住促進事業の取り組みと連携し、移住者を受け入れるための地域相談窓口の設置を検討していきます。
03.
安全で安心して暮らせるまちづくり
いつ発生してもおかしくない、地震や風水害の災害被害を最小限に止めるため、一人ひとりの防災意識を高める啓発や自主防災組織の活動を支援するとともに、地域が協力して子どもや高齢者を犯罪や交通事故から守る運動に取り組みます。急傾斜地や危険箇所の多い当地区では、早めの避難を呼びかけるために避難訓練を毎年実施するとともに、防犯灯の新設、LEDへの取替えも進めていきます。安全・安心は市民生活の基本であり、地域住民や各種団体、事業者、警察、行政がお互いに連携し一体となって「安全・安心なまち」を築いていきます。
04.
地域の絆を大切にするまちづくり
人と人との絆が失われつつある今日、仕事に追われる働き世代、生活のしづらさを抱える高齢者、子育てに悩む子育て世代が増えるなか、世代を超えた交流を生み出すとともに隣近所の声かけで地域住民が連携していけるまちづくりに取り組みます。新たに、宮前地区に住みたいと考えている人には移住をサポートしていきます。また、子育て支援や世代間交流、福祉ボランティアの育成、災害時の避難支援など、一人ひとりが取り組めるところからはじめていくことが重要です。
誰もが安心して住み慣れたまちで暮らせるようお互いに支え合い、今日まで培われてきた高齢者の経験と知恵を次世代へ引き継ぐとともに新たな人材の育成や若者が定住できる魅力あるまちづくりを推進していきます。
05.
恵まれた自然環境を守り続けるまちづくり
河川の水質や生態系の悪化、山林の崩壊、里山・農地の荒廃、不法投棄などが顕著な問題となっています。四季折々の彩りをなす自然があり、きれいな水が流れ、夜になると星もいっぱい見ることができる、このまちを未来に引き継いでいくために、美化運動や里山・水辺の整備などできることから始めていきます。
令和3年に「三重とこわか国体」のカヌー競技が櫛田川特設カヌー競技場で開催されることから、清流櫛田川のPR活動をNPO団体と連携して実施していきます。